こんにちは、元銀行員ブロガーのヒナムチです。
今回のテーマは『銀行員との結婚』についての第二弾です。
第一弾は
にてお話しいたしました。
私自身銀行員同士で結婚しましたが、私も妻も転職しています。
私自身や周りの元銀行員の経験を基に『銀行員と結婚するなら、パートナーの転職は覚悟した方がいい』というタイトルで今回はお伝えしていきたいと思います。
銀行員と結婚=安定は大きな間違い

冒頭のタイトルで『銀行員と結婚するなら、パートナーの転職は覚悟した方が良い』とお伝えいたしましたが、未だに
銀行員と結婚=安定
と思っている人がいるならそれは大きな間違いであることに早く気付くべきです。
むしろこれからの時代、銀行員と結婚すると不安定な時代が来る可能性の方が高いです。つまり式にしますと下記のようになります。
銀行員と結婚≠安定 銀行員と結婚=不安定
というのも銀行員はの離職率は4割~5割とも言われており、約2人に1人は辞めているとも言われています。また際私の同期入行の仲間も半数は退職していました。
つまり銀行員と結婚するということは、2人に1人の銀行員のパートナーが転職する状況を経験するということです。
転職するということは、それだけ不安定な状況に巻き込まれる可能性が高くなるということになります。
勿論転職=不安定ということではありませんが、経済的には年収が減ったり、給料が一時途切れたりする可能性が出てくる可能性はあります。
なぜ銀行員は転職する人が多いのか
そもそもなぜ銀行員は退職する人が多いのでしょうか?
以前に私がブログで書いた
を参考にお話しいたします。
銀行の退職理由は、銀行が違えどある程度傾向は同じと言えます。
大まかに書くと
- 無理ゲーな膨大ノルマ、売上至上主義
- 顧客の利益を無視した不必要な商品の押し売り(クレカ、保険等金融商品等)
- めんどくさい人間関係
- 完全なトップダウン構造
- 昭和体質
です。銀行を辞めたいと思う人は上記のどれかには該当しているのではないかと思っています。
結婚相手が、上記すべてを背負い込んで嫌々毎日仕事に行っても、パートナーとしては逆に心配してしまいますね…。
更に上記理由に加えて、『銀行淘汰の波』も退職者が増えている大きな要因となっています。銀行の統廃合、不要店舗の閉鎖、インターネットバンクの台頭等でこれまで以上に競争が激化し、銀行で働く人々の環境も劣悪になってきました。
銀行の統廃合の具体的な例として先日も私が働いている会社に元銀行員の方が面接に受けに来ました。
退職理由を聞くと
『A銀行と合併して、新システムは全てA銀行のシステムとなり一から覚えなくてはならないから、その前に退職しました』
とのことでした。統廃合は必ず優劣が存在しますから、統合された側の銀行で働く人々はかなり辛いですから、退職者も増えます。
また別の銀行の統廃合例では
『B銀行とC銀行が合併して、合併された側のC銀行の支店長は支店長代理へ降格しました。元々B銀行で働いていた若い人たちは、C銀行から支店長代理がきてポストが埋まり完全にやる気をそがれてしまった』
という転職者もいました。
結論、従前からの退職理由に加え、近年の銀行淘汰の流れが更に銀行退職者増加を加速させていると言えます。
結婚した銀行員が転職するリスク
銀行員からの転職は簡単そうで、実は簡単ではありません。銀行員の転職は非常に大きなリスクを伴います。
銀行員は『潰しが効かない』と言われますが、銀行員の市場価値は決して高くないのが現状です。
貸付業務の審査は自動化が進んでいますから、銀行員レベルの保持している財務分析力が駆使できるということ少なくなりつつあります。
また預かり資産販売=株や投資信託、保険ですが、これも証券マンや保険の営業マンという餅屋がいますから、銀行員は立ち位置的は非常に中途半端になります。
勿論銀行員の中には、特化した資格、例えば証券アナリスト、社労士、税理士を保有している人もいるため、必ずしも全員が市場価値が低いとは言いません。また証券会社や保険会社よりも知識が詳しく、販売経験豊富な人もいるのも事実です。更に言えば、元銀行員ということは、真面目や勤勉、学力の高さは評価できるポイントにはなります。
しかし銀行員といえば『○○○○』という決まった強みや特異な経験が無い人が多く、転職時に有利に働きにくい為、市場価値を大きく上げる転職をすることが難しいのです。
よって必ずしも転職が上手くいかず、結婚後に転職する場合には大きなリスクが伴うのです。更に子どもがいる場合はより大きなリスクを伴うことは忘れてはいけないでしょう。
パートナーと一緒に乗り越えていく覚悟を持つ

銀行員だから安定だというのは昔の話であると冒頭でもお話しいたしました。また銀行員の転職はリスクがあることも説明しました。
今の時代は最初に入社した会社で定年まで働く人の方が少ないと思います。ですから転職自体はごく普通のことだと思います。
しかし、銀行員は『潰しが効かない』と言われるように、銀行で働いていたからと高給な会社で働けるケースも少なく、転職後は給料面で安定しないケースも多いかもしれません。
今後そういった銀行員の世帯は増えていくと思いますが、そこで立ち止まって考えていただきたいことは『あなたがなぜパートナーと結婚したのですか』ということです。
あなたが結婚したのはパートナーが銀行員だからですか?
おそらく違いますよね。パートナーの人柄や優しさ、人間性等に魅かれたからではないでしょうか。
そうであれば、パートナーの『銀行から転職する』という決断を是非応援していただきたいですし、その後に待ち受けているであろう困難を一緒に乗り越えてほしい、乗り越える覚悟を持って過ごしてほしいというのが私の今回一番伝えたいことです。
私自身も自分の決断を後押ししてくれた妻や周りには感謝していますし、今後妻に何か大きな決断があれば私も全面的に後押ししていきたいと思っています。
銀行員と結婚することは決して楽な道ではない、むしろ険しい道が待っているかもしれませんが、そんな時はこのブログを思い出していただき、心のよりどころにしてもらえればと思います。
今回はこのあたりで、それではまた。
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