こんにちは、ヒナムチです。
今回は私の実体験を通じ、現在私と同じ30代で『未経験職種やエンジニアに転職したい』と考えこれを読んでいるあなたのお役に立ちたい、応援したいと思いからこの記事を書きました。
私の経歴を簡単に説明すると
新卒で地方銀行に入行も6年目に鬱病発症。
退職後、金属部品製造業の内勤営業(調達)へと転職をし3年間勤務。
その後年商650億円の中堅金属商社の社内SEに転職を果たす(←今ココ)
って感じで比較的平凡な人生を歩んできています。ですので『筆者だから転職できたのではないか』とは全くならないので安心してお読みください。
ちなみに銀行員時代については過去に書いたブログを是非ご参照ください。銀行はどれほどやばかったか、なんとなく感じてもらえれば嬉しいです。
早速、今回は30代の方にも是非希望を持って挑戦していただきたく、私の実体験から
【動機】・【要因】・【ノウハウ】の3つのパートに分けて詳しく解説していきます。
目次
なぜ未経験職種(SE)に転職したのか【動機】

まずは私がなぜ30歳を過ぎて未経験職種に応募したのか?その理由をお伝えすることで、一つの参考にしていただきたく下記に簡単にまとめました。
- 現在の仕事の給料・能力の伸びが限界に達した感じた
- 『ウェア・ファースト あらゆるビジネスを一変させる最強戦略』という本を読み考え方が変わったから
- 現在空前のプログラミングブームであり、プログラミングを含めたIT知識を蓄え仕事にしたかったから
- 営業をやりたくなかった
です。
一つずつ深堀していきます。
転職理由①:前職の仕事の給料・能力の伸びが限界に達したから
給料の限界を感じた理由とは
転職前に私が属していたのが金属部品製造ですが、年商30億円に対して従業員は約200名です。
具体的に計算すると
30億円÷200人=1500万円(一人当たりの売上高)
1500万円×粗利40%=600万円(一人当たりの粗利)
となります。
更に粗利は経費を引く前の利益であるため、
経費を引く前の利益が一人あたり600万円、ここから経費(多額の借入金の返済、オフィスの賃料、電話料、パソコン、光熱費等)を差し引くと300万円~400万円となります。
つまり、上記したように最高でも300万円~400万円程度しかもらうことができず(実際はその他の経費もかかるためもっと少ない)、このまま働いても年収は極めて上がりづらい状況であることを意味します。
また業績の変動による賞与の変動が激しく、また賞与基準もあいまいでした。
一方で転職した先の年商約650億円の中堅金属商社の場合、従業員は約320名です。先ほどの式に当てはめると、
650億円÷320人≒2億円(一人当たりの売上高)
2億円÷粗利10%≒2,000万円(一人当たりの粗利)
と約3倍強の違いがあり、どちらの会社が給料を多くもらえる可能性があるかを考えれば明白です。実際に面接でも平均年収を確認し、転職先の会社の方が年収が高いと判断できました。(その他の借入有無、自己資本比率等の情報からも転職先企業の方が圧倒的に良い)
こういった理由より私は今の会社にいても、一生懸命汗水流してもお金は増えないことを数字で理解し転職することを固く決意しました。
能力の伸びに限界を感じた理由とは
今あなたがやっている仕事はあなたの成長につながっているでしょうか。
やはり働くことが自身の成長へとつながらないと、やる気もでません。
また職場で働くことが、市場価値の低いこと=誰でもできる簡単なこと であると他社では使い物にならない存在となります。
私の場合、金属部品製造業の仕事の業務を約3年でマスターしました。当然100%マスターした訳ではありませんが、自分自身で独立できる程度の知識や取引先と関係を構築し、ノウハウを学んだ為、これ以上この金属部品製造業の会社にいる必要はないと判断しました。
また別件ではありますが、会社の環境が著しく悪化したことも能力が伸びる限界を感じた原因でした。環境とは具体的には計算(割り算、掛け算)のできない人・コミュニケーションに極めて難がある人を中途で大量採用しまくり、士気が一気に低下しました。
また学ぶべき人・尊敬できる人は当然いなく、成長できる環境でなかったことも原因の一つとなりました。
転職理由②:『ソフトウェア・ファースト あらゆるビジネスを一変させる最強戦略』という本を読み考え方が変わったから
前の会社を辞めたい会社側の理由は『転職理由①』でも話しました。
ここではもっと前向きな転職理由である『なぜ未経験職種のSEに応募したのか』という理由を深堀りします。
それはある本を読んだことが一つのきっかけとなりました。それが
を本の要約サービスflierフライヤーを読んでからです。
内容を簡単に説明すると、下記のようになります。
この本を読み、読む前は『自分は理系出身ではないし、IT職種は無縁』であるという考えを少なからず持っていましたが、この本を読みその考えは180度変わりました。
むしろ『ITが世界のありとあらゆる物・事を変える、文系でも関係なく学び習得していかなければならない時代になる』と確信しました。
ソフトウェアはありとあらゆるビジネスにおいて重要度を増しており、この傾向は今後も変わることはないと思っています。
だからこそ、私はキャリアを今後築いていく上で、SEという職種でも経験が必須となると判断し、未経験でも関係なくSEに転職することを決めました。
転職理由③:現在プログラミングブームであり、プログラミングを含めたIT知識を蓄え仕事にしたかったから
これを読んでいるあなたからすると『こいつミーハーだな』と思うかもしれません。ミーハーであることは否定しませんが、私がITで勝負していきたいと思ったのには理由があります。
ここでこれを読んでいるあなたに質問です。
そもそも今プログラミング学習が盛んである理由は何だと思いますか?
もちろんYoutuberやインフルエンサー等の影響と言う人もいるでしょう。しかしもっと深堀すると
今後世の中のIT化への流れは猛スピードで進んでいき、
『IT人材不足が今後より深刻化し、IT人材の需要が高まっている』
からです。
みずほ情報総研株式会社(経済産業省委託事業)「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(IT人材等育成支援のための調査分析事業) -IT人材供給に関する調査-調査報告書」によると、現在約22万人不足していると言われているIT人材は、2030年までに
(生産性上昇率0.7%/年の場合)
不足すると言われています。
控えめに言っても約16.4万人不足するというのは衝撃ですよね。
そういった理由より、私はいち早くIT知識を蓄え、需要が高まる職種で実践を積み、市場価値を高めたいと考え、SE職に転職しようと考えました。
転職理由④:営業をしたくなかったから
転職しようとすぐ行動した4つ目の理由、それは
『営業がしたくなかった』
からです。
転職=前向きな理由でないとダメ と思う人も多いかもしれませんが、実は全くそんな事はありません。
したくない仕事を転職先でも行うのは、辛すぎるからです。またしたくない仕事をし続けるとどこかのタイミングでやる気が一気になくなり喪失感がでたり、うつ病になる可能性がある為です。実際私も銀行員時代にそういった理由から、うつ病になった苦い経験があります。
私の場合、話すことが苦手という訳ではありませんが、
『自身の考え・コミュニケーションを通して売りたいと思える商品でないとモチベーションが上がらない』為、営業は一切やりたいと思えませんでした。裏を返せば『自分の売りたくない商品を会社から強要されること』は苦痛以外の何物でもありません。
以前の金属加工の職種は電話で営業することも強要され、正直ものすごく萎えていました。
これ読んでいるあなたもこれを機会に、是非『自分のやりたくないこと』を挙げてノートに書きだしてみましょう。嫌なことを避けるという転職活動の一つの軸ができますよ。
上記のように『早くやりたくない仕事から脱出したい』という気持ちもあり、転職しようと決意しました。
続いて『なぜ私が30代未経験でも転職できたのか』という要因を分析し解説していきます。